昨日は勉強会&季節の変わり目

最近、ミニの事ばっかりで、すいませんでしたm(_ _)m
(因みに前回のバッテリーの件は、ネットで買って、自分で交換しました。)
かといって、取り立てて面白い話もないので、昨日の事と季節の話を少し・・・。
昨日は京都で鍼の勉強会でした。
午前は座学、午後は実技でした。
実技の時間に、勉強会の代表の先生にマンツーマンで散鍼という手技の手の動きを長時間指導していただいたり、他の先生方に患者さんの脈を診る時の姿勢をチェックしていただきました。
ここ数年間、無理な姿勢で脈を診たり、鍼をしていた為か、数ヶ月前に左肩を痛めてしまいました。
治療効果の為だけではなく、鍼灸師として長く臨床に携わる為にも、正しい無理のない姿勢や動作の必要性を痛感しています。
さて、立春を過ぎ、暦の上ではもう春です。
自然界(季節)の変化に、自然の一部である人体も対応すべく変化しています。
この四季の巡りに体がうまく順応出来ないことにより、この時期に様々な不調が現れ始めることがあります。
日常からの体調管理が試される時期でもあります。
鍼灸師にとっても、長い間定期的に通っていただいている患者さんの体調が崩れないか、季節の変わり目は試される時期でもあります。
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保険による往診治療について

最近、高齢者を対象とした健康保険による訪問鍼灸マッサージをする治療院が増えてきました。
私の鍼灸学校の同級生でも専門の行っている人が多くいますし、他業種からも参入してきているそうです。
当院も鍼灸院での治療の合間に僅かながらではありますが、やらせてもらっています。
保険での往診の対象者は原則的に歩行が困難な方に限られるので、どうしても純粋な鍼灸やマッサージ施術ではなくリハビリ的な要素が求められます。
現在、リハビリといえば理学療法士の分野でしょうが、介護保険や費用面のこともあり、鍼灸師、マッサージ師が彼らの仕事を代行している部分があるようです。
しかしながら、鍼灸やマッサージの醍醐味は、リハビリだけではなく、本来の施術により発揮されるものだと思います。
患者さんご本人やご家族の希望に沿ってのことでしょうが、マッサージ師なのに撫でも押しもせず、鍼灸師なのにまともに鍼や灸もしないで、関節運動と筋力トレーニングだけに終始するのは、少し寂しい感じがします。(もちろん、それらも非常に大切ですが・・・)
私は免許の名前通り、鍼灸なり按摩マッサージなりを専門的に掘り下げた方が良いのではと思っています。
当院では、往診による保険治療でも院内で行っている鍼灸術と同レベルのものを提供しています。
当然ですが、きちんと東洋医学的に評価し、毎回その方の状態に応じた鍼灸施術を行っています。
訪問マッサージにおいても、リハビリ的な施術だけでなく、許す限りマッサージ本来の手技を行っております。
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学会終了

昨日、日本鍼灸史学会にて何とか無事に自分の演題を発表することができました。
今回で3回の発表ですが、すごく緊張しました。
去年は準備不足と頭が興奮しすぎて、学会前に55時間も連続して起きているという、危険な新記録を樹立してしまいました。しかし今年は徹夜することもなく、体調も崩さずに終えられたことに、まずはホッとしています(内容的には、まだまだでしょうが・・・)。
今学会では、東海大学の渡部教授の特別講演が、とても興味深く印象に残っております。
鍼灸と直接的には関係の薄いテーマではありましたが、それが逆に大学時代の教室にタイムスリップしたような感覚をおぼえ、良い刺激になりました。
今回の発表にあたり、ご指導いただいた先生方に感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございました。
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美容の鍼は効きますけども

鍼灸業界では数年前から美容ブームです。
美顔目的の鍼(以下、美顔鍼)が業界内で流行ってるんです。(残念ながら世間には浸透していないようですが・・・)
美顔鍼は、一般的に顔のツボや筋肉に細い鍼を刺し、一定時間置いておく治療が一般的なようです。
中には鍼に通電したり、お灸を併用する鍼灸師もいるようです。
どの方法でも即効性があり、くすみやたるみ等が改善されます。
しかも、最近は超極細鍼も開発され、無痛の施術なのです。
ただ、エステでのフェイシャルマッサージと比べて、美顔鍼がどれほど優れているかは不明です。(筋肉や神経を直接的に刺激できる点では、鍼の方がが優れてます。)
顔のマッサージも即効性がありますし、何よりも施術が気持ちいい。(気持ち良さでは、鍼は確実に負けてる。)
どちらにしても、残念なことに美顔鍼にしてもエステにしても効果は永続的ではありません(美顔鍼の方が効果が続くと思うけど・・・)。
経済的に余裕があり、定期的に受けられる人はいいのですが、今のご時世なかなか難しい方も多いと思います。
でも、大丈夫!(いや、たぶん大丈夫かも・・・)
仕事柄、中高年や高齢の女性と接する機会が多く、観察していると、日頃からあまり手入れをしていなくても肌がキレイな方、バッチリ手入れをされていてもそれほどでもない方(ゴメンなさい・・・)がいらっしゃいます。
どうやら、日常の化粧品やマッサージ等に関わらず、厳然として持って生まれた肌質というか体質は存在しているようです。
加えて、顔の色艶、肌理などは、その人の現在のお体の状況や生活習慣等を如実に映し出すものでもあり、内側がを整えることが重要なポイントです。
持って生まれた肌のベース自体を変化させるのは困難でしょうが、食事・睡眠・運動等の生活習慣改善や日常のストレスをコントロールすることこそが、長い目で見れば、エステや美顔鍼や高級な化粧品を上回るものだと思います。
(人体は顔面だけで成立している訳ではありませんので、顔だけケアしても仕方ないのは当然なのですね)
当院では美顔鍼のコースはありませんが、顔面の諸症状を内側の問題の表われと捉え、中国医学で言う内側・五蔵(五臓)のアンバランスを是正する治療を行っています。(はい、ズバリ宣伝です。)
もしも生活習慣改善で効果が上がらなければ、一度、当院のような体質改善的な施術を行っている鍼灸院へ相談してみるのも手かも。

令和4年10月加筆 この記事から10数年経過しましたが、美容鍼を研究、実践してきた鍼灸師の先生方のご努力のお陰で、技術も理論も進歩し、当時より格段に効果が高いものになっています。

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学会を終えて

先日、無事に?学会発表を終えることができました。
今回は「鍼の深さについて」という演題で、発表しました。
大きなテーマであるだけに苦労しましたが、ご指導いただいている先生のご助力のお陰で、どうにか形にはなりました。
発表を終えた安堵感もありますが、医古文の読解力や取扱い方の不備、プレゼンテーションの力不足も痛切に感じ、もっと頑張らないといけないと気合いが入りました。
もちろん臨床も頑張ります(笑)
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