株価と陰陽

最近、経済関連で暗いニュースが、マスコミを賑わしてます。
株価が下落し、株式投資されている方は、大変でしょうね。
特に確定拠出型年金や、老後への蓄えを株式で運用している方への影響は深刻です。
私自身も、サラリーマン時代から加入している確定拠出型年金の資産が目減りしちゃいました・・・。(60歳まで脱退できないから、続けざるをえないんです。)
しかしながら、株式というのは上がる局面もあれば、下がる局面もあるということは分かり切っていることです。
ただこのリスクが頭では理解できていても、投資家の「儲けよう!」というスケベ心が目を曇らせてしまうのでしょうね。
この株価の上下の動きを見ていると、鍼灸師である私はつい陰陽論を思い浮かべてしまします。
陰陽論では、自然界は一定ではなく、常に陰から陽、陽から陰へと常に運動と変化を繰り返していると見ます。
この陰と陽の比率をグラフにすれば、株価のチャートのように上下に増減を繰り返します。
自然界に生きる人間は、その陰陽のリズムに体がうまく対応できていれば、健康に生活を送ることができます。
ところが、食事が偏ったり、睡眠不足だったり、無茶な運動をしたり、働きすぎたり、思い悩んだり、していると自然界のリズムに人体の内部機構がうまく対応できなくなってきます。
これが、病のはじまりとなります(もちろん東洋医学的には)。
株式市場は人為的な要素が多く、自然界とは異なりますが、私はついそこに陰陽を見てしまいます。
毎度の事ながら、よくわかならくなってきました。
中途半端ですが、このあたりで失礼しちゃいますm(_ _)m
追伸
最近、急に冷え込み始めました。
こういう気温の急激な変化や季節の変わり目こそ、外部と内部のリズムに矛盾が生じがちです。
体調を崩さないように、ご自愛くださいね(^_^)
僕はココにいます。→大阪府豊中市の獨立軒若林鍼灸院

朝バナナで思うこと

最近、「朝バナナダイエット」のブームも一段落したのか、店頭にバナナが並ぶようになりました。
「朝バナナ」はテレビの情報番組で取り上げられてからブームに火がついたようですね。
それにしても、相変わらずダイエットとスピリチュアル系のネタは、テレビで高視聴率だそうです。
「あるある大辞典」のデータ改ざん、「白いんげんダイエット」で体調不良を起こした件をテレビ局は忘れたのでしょうか?
報道番組でカルト宗教や霊感商法の荒唐無稽さを批判する一方で、別の時間帯には占い番組や霊能力者?の霊視を取り上げた番組などを放送する無節操さには呆れてしまいます。(と言いながら、結構見てしまいますが・・・。)
「朝バナナ」に話を戻します。
中国伝統医学では、五行説という理論をベースにおいています。
五行説は事物を木・火・土・金・水に分類し、この5つの要素の相互関係から、この世界の動きを説明する理論です。
あらゆる食材もこの5要素に分類されます。
人体においては、この5つがバランスよく保たれていることが大切です。
この五行の関係の乱れると、体調不良や病気を引き起こすと考えられています。
ということは、バナナに限らず、一つの食材を偏食することは、五行のバランスが崩す結果になりかねません。
昔から満遍なく好き嫌いなく食べなさい!とよく言われますよね。
本当ににその通りで、偏りなく食事を取ることが大切です。
マスコミに踊らされる事なく、満遍なく、旬の食材を中心に、腹八分で楽しく食事を頂くことが健康やダイエットへの近道ではないでしょうか?
PS
耳ツボダイエットも流行していますが、自分自身の経験では効果を実感できませんでした。
一定の効果はあるのでしょうが、耳ツボへの刺激でけでは劇的には痩せません。
患者さんの話では、高額なサプリメントを買わせる所もあるそうですのでご注意を!
耳ツボを受けたい方は、事前に費用を確認して、必ず鍼灸師から施術を受けてくださいね。
(鍼灸師以外の無資格者9がやっている所も多いですから。)
耳ツボに限らず、悩みにつけ込むような、誇大広告や甘い話には気を付けたいものです。

美容外科から経絡治療

昨日、テレビのトーク番組に、高須クリニックの院長が出演されいました。
高須クリニックは、郷ひろみのCMでおなじみの美容外科の有名病院です。
高須院長は新しい美容手術を取り入れる際は、事前に必ず自身の体で試すそうなのです。
ケミカルピーリングやリフトアップ、増毛や脂肪吸引に、豊胸手術までも自分の体で実験するらしい。(因みに院長は男性)。
自分でやってみて、痛みを知り、リスクやメリットを知ってから、患者さんにお勧めするそうです。
私も高須先生の考え方に全く同感です。
もちろん美容手術を勧めている訳ではないですよ。
自分でやって嫌な施術や、自分が受けたくない施術は、患者さんにしないとい点に共感しました。
私は、太い鍼でブスブス体に刺されるのは大嫌いだし、電気針(針通電)も嫌いだし、長時間刺されっぱなしになる置鍼も嫌いですし、少量の血液をツボから出させるのも(刺絡)も嫌い、痕が残るような大きなお灸も嫌いです。
痛くて怖い鍼灸は、嫌いです。
「自分が嫌なことは人にしない。」これは幼稚園や小学校低学年で教わる事ですよね(笑)。
ということで、いろいろと自分の体で実験した結果、自分で気に入った方法が現在の当院の治療法になってます。
当院の治療法とは、経絡治療による手足のツボへの接触鍼と散鍼というソフトな鍼と、知熱灸と糸状灸による熱くないお灸で、大変気持ちの良い施術です。
ただソフトなだけではなく、効果も実感できました。(ほぼ毎日、自分に鍼をしています。)
現代の特に都市に住む我々には、いくら伝統的な方法でもあっても、鍼の痛みや灸の熱さに耐えられなくなってきています(特に僕は根性がないので耐えられません・・・)
強すぎる刺激は、もはや害(副作用)すら生じさせるのではないかとも考えます。
ということで、当院では経絡治療によるソフトな施術を採用しています。
もちろんソフト鍼は痛くないようにという配慮だけではなく、陰陽論の観点から、体表の浅い部分「陽」であり、ソフトで軽い刺激も陰陽でいうと「陽」になります。「陽」の部分に「陽」的な刺激をすることにで、「陰」(体の内部)を治す、という意味もあります。
(難しいですね・・・。これらは、中国伝統医学のバイブル『素問』に根拠があります。詳しくはまたの機会に記します。)
経絡治療にはソフトな鍼だけではなく、理路整然とした診察法から治療法があり、経験的なものではなく中国の医学古典に根拠を求める姿勢などにも魅力を感じました。
ということで鍼灸学校時代より現在まで、毎月、経絡治療の勉強会に参加して勉強しています。
なんだか高須先生から、徐々に脱線してしまいましたね(笑)。

平成27年11月加筆 未だに痛い鍼は嫌ですが、病態によっては、深い鍼や太い鍼や本数の多い鍼をした方が、治療成績が良いようです。現在はソフトな経絡治療だけではなく、現代の解剖学・生理学に基づく、しっかりと刺す鍼も行っています。
「自分が嫌なことは人にしない。」と言っていましたが、今はやっていますね…。

大阪府豊中市の獨立軒若林鍼灸院

患者さんが主人公!

病気や怪我をすれば本来、自然に治っていきます。
それは人間には「自然治癒力」や「自然良能」が備わっているからと言われています。
医者や治療師は、薬や鍼や手技でその力をアシストしているだけです。
治療の主体はあくまでも、患者さん側です。
辛い症状や痛みがなかなか取れずに、色々な有名病院や評判の良い鍼灸院、整骨院に通い、それでも治らずに云万円もするカリスマ?治療師の施術を受け、占いやヒーリングを受け、お寺や神社で祈祷をしても、何も変わらない。(それらが無効であると言っている訳ではない。)
それで「あそこもダメ、あの先生もダメ!どこに行っても治してくれる先生がいない!」とおっしゃる方がおられます。
いつまでも、人任せの考え方ではいけません。
治療家の手助けを受けながらも、主人公は患者さん自身です。
責任転嫁をすることなく主体的になって初めて、自ら積極的に生活習慣を見直したり、考え方が転換するなどして、辛い症状が好転してたり、受容できるようになることがあります。(私も生活を送る上で「責任転嫁」しちゃう事があるので、自戒の意味も込めて・・・)
ドクターショッピングや有名・治療師巡り、スピリチュアルな世界を偏歴するのも良いですが、足を止めて自らを顧みることも必要ではないでしょうか。
生意気な事を書きましたが、これは治療家サイドからもいえることです。
くどいですが、治療家はアシスト役であり、治癒のキッカケを与えているに過ぎないのです。
「俺が○○病を治した!」なんて思い上がることなく、傲らず謙虚にやらなくてはなりません。
大阪府豊中市の獨立軒若林鍼灸院HPへ

無資格整体師!?

ここ数日、無資格の整体師によるが逮捕されました。
なんでも「子宮筋腫が小さくなる」との触込みで、荒稼ぎしていたようです。
「無資格整体師」とマスコミで取り上げられていますが、そもそも日本国内では整体やカイロプラクテックの国家資格や免許は存在しません。
「整体師」「カイロプラクター」なる国家資格はないのです。
様々な団体が勝手に発行している民間資格なのです。
(もちろん医学知識も豊富で腕も確かな立派な方もいらっしゃいます。)
またマスコミでは、例の整体師が「マッサージや指圧により子宮筋腫を云々」と取り上げていましたが、そもそも医師以外で「マッサージ」「指圧」「あん摩」などを標榜できるのは、国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」(以下マッサージ師)だけなんです。
(因みに私は鍼灸専門で治療を行ってますが、マッサージ師の資格も持っています。)
待ちにあふれるクイックマッサージ店やリラクゼーション店の従業員も殆どが無資格者ばかりです。
本来であればマッサージ師の免許が必要であるのに、法の不備と行政の怠慢をいいことに取り締まられることなく、逆に蔓延しつつあります。
マッサージ師の仲間には視覚障害者も多く、彼らは盲学校等の養成施設で苦労されて国家資格を取得しています。
晴眼者も、3年間高い学費を払い学校に通い、医学教育と実習を受け、国家試験をパスして、免許を得ております。
そんな有資格者が、乱立する無資格店舗に生活を圧迫されている現状は、どう考えてもおかしいと思います。
法律がある以上、厳格に運用してほしいものです。
また取り締まりできないのであれば、現状に対応するように法改正をしてほしいものです。
それよりも、マスコミをはじめ、一般の方に、この無資格者の問題を知ってほしいと思います。
これからお店でマッサージ、指圧等を受ける際は、マッサージ師の国家資格の有無を必ず確認してください。
旅館・ホテル等で受けられる際も、フロントで確認してください。
宜しくお願いします。
以下にサイトに詳しい情報が掲載されております。

守る会-無資格・無免許者によるあん摩マッサージ指圧施術