本年度のJTAフラッシュリプロ療法の講習会がスタートし、11月の大阪講座にサポート役として参加させていただきました。
(ちなみに関節トレーニングは様々な整形外科疾患を改善させるセルフケアですが、JTA療法とは、その関節トレーニングを患者さんに施術する治療技術のことです。)
治療家だけでなく、一般の方も多数参加されており、特に一般の方の熱意と探求心には頭が下がります。
関節トレーニングもJTAも、日々、開発者の笹川先生が臨床で行う中で、どんどん改良されていっています。
今期ですと、腸腰筋と内転筋、後脛骨筋、腓骨筋、橈側手根屈筋、尺側手根屈筋の運動が、変更されておりました。
以前の運動よりも、代償運動が減って、効率よくトレーニングできるように改良されております。
以前に関節トレーニングを習得された方で、最新版が知りたい方は、当院へご連絡ください。マンツーマンで指導させていただきます。
若林鍼灸院HPトップへ
「お勉強」カテゴリーアーカイブ
関節トレーニング講座
昨日の土曜日は新大阪で関節トレーニング講座へ指導のお手伝いに行ってきました。
関節トレーニングというセルフケアの方法ををきっちり学ぶ講座で、今期も大盛況です。
1月から始まった講座は、今回で2回目。
この1ヶ月間セルフケアを実践された受講生の中には、膝痛が治ったり、外反母趾が改善するなど、良い変化が起こった方も多数。
「やっぱり凄いな!JTA(関節トレーニング)」と実感しました。
当院でもJTA(関節トレーニング)を施術に取り入れ、腰痛、膝痛、股関節痛、首肩の痛み、姿勢改善等で目覚ましい成果が上がっています。
どうでもよい話ですが、講習会の前に、車の中で食べた昼食の写真です。
サンドウィッチというより、ほぼハムです。
(47%増量はやり過ぎ)
若林鍼灸院ホームページトップへ
首凝り頭痛は頭板状筋
こんにちは。院長の若林です。
新年すぐに更新しようと思いつつ、あっという間に2月半ば。
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
若林鍼灸院には首凝りの方が毎日訪れています。
そんなガチガチの首凝りの方に欠かせないのが「頭板状筋」への治療です。
この「頭板状筋」は名前の通り、板状の薄い筋肉なんですが、こいつが凝ると厄介な事に頭痛を引き起こすこともしばしば。
特に頭頂部やこめかみ辺りの頭痛を誘発することがあります。
これが板状の薄いヤツのくせに自己主張が強い筋肉のイラストです。
凝ったんだったら、ストレッチをすればいいじゃん!
やってみると分かりますが、なかなか頭板状筋だけを単独で伸ばすことは難しいし、ストレッチ後のスッキリ感に乏しい。
じゃぁ、どうすんねん!
でも大丈夫。鍼があります。
頭板状筋は比較的に浅いところにあるので、丹念に凝りを探し、そこへ鍼をすれば凝りを解消することができます。
でも残念ながら頭板状筋への鍼だけでは効果が長く持続しません。
効果を長持ちさせるには、頭板状筋が凝ってしまう原因にアプローチする必要です。
皆様もご存知のように悪い姿勢や長時間のスマホやデスクワークも原因の一つですが、隠れた原因としては肩甲骨を安定させる筋肉の弱体化が挙げられます。
頭板状筋が働く際には、肩甲骨と連動して動くのですが、肩甲骨を支える筋肉が不安定だと、頭板状筋に過度な負担がかかってしますのです。
なので、肩甲骨を安定させる筋肉にキッチリ働いてもらうようにトレーニングする必要があります。
もちろん凝るたびに鍼に来れば、すぐに凝りは改善されますので、鍼灸師としてはこれで十分だとは思います。
しかしながら、時間やコストを重視される方や、セルフケアが面倒でない患者さんには、私が指導するトレーニング(簡単な筋トレ)を並行することをお勧めしています。
私自身も肩甲骨を安定させるトレーニングを実践しており、首凝り知らずの毎日を送っております。
※今回は頭板状筋に着目しましたが、首凝りや頭痛の原因は他の筋肉だったり、筋肉以外の原因ももちろんあります。
若林鍼灸院HPトップへ
☆おまけ 頭板状筋の詳しいデータを少々。
「頭板状筋(Splenius capitis)
起始 項靭帯の下半分、第7頸椎と上位3~4個の胸椎棘突起
停止 側頭骨の乳様突起と上項線の外側部
機能 (頸板状筋と)共同で頭と首の伸展と側方屈曲をし、かつ頭を少し回旋する
神経 中および下頸神経の後枝の外側枝」
(出典:ジョン H.ウォーフィル『図説 筋の機能解剖』第4版 医学書院 1993年)
腰痛は大腿筋膜張筋を緩める!
皆さん大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)ってご存じですか?
私は鍼灸学校に入学する前は聞いたこともなかったです。
この大腿筋膜張筋はマイナーなくせして、実は腰痛や坐骨神経痛の引き金にもなるキー・パーソンならぬキー・マッスル?なんです。
場所は大腿骨の出っ張り(大転子)の斜め上(前上方)にあり、骨盤の前の出っ張り(上前腸骨棘)の周辺にくっついてます。
画像で見るとこの辺りです。
働きとしては、股関節の屈曲させることがメインです。
股関節の屈曲とは、大腿骨が固定された状態では、骨盤を前に倒す働きとなります。
よって大腿筋膜張筋が収縮すると、骨盤が前傾します。
いわゆる「反り腰」の原因となります。
腰痛にせよ坐骨神経痛にせよ、まずガチガチになった大腿筋膜張筋を放置して、骨盤の前傾を改善しないまま、いきなり腰やお尻の筋肉に鍼を打っても、ダメなんです。
また大腿筋膜張筋がピンと張って硬いと、骨盤の両側面を中心に向かって押さえつけるような形になり、他のお尻(大殿筋、中殿筋、小殿筋等)の筋肉を脱力を妨げてしまいます。
だから大腿筋膜張筋を緩ませないままに、お尻の筋肉を治療しても、効果が今一なんです。
(「反り腰」じゃなくて「受け腰」「骨盤後傾」の方のガチガチのお尻を緩める為にも、大腿筋膜張筋は大切なんです。)
ですので、当院では腰痛、坐骨神経痛などの患者さんの腰やお尻にいきなり施術することは少ないです。
まず大腿筋膜張筋を緩める鍼や筋膜リリースを行います。
(筋膜リリースより鍼の方が早く緩みます。)
とにかく大腿筋膜張筋は治療の要だぜ!ということです。
若林鍼灸院HPトップページへ
☆おまけ 大腿筋膜張筋の詳しいデータを少々。
「大腿筋膜張筋(Tensor fasciae latae)
起始 腸骨稜の外唇の前方部分、腸骨の前縁
停止 腸脛靭帯に沿って大腿の中部1/3
機能 腸脛靭帯に対する大殿筋の後方牽引作用に対抗して、大腿筋膜を緊張させる。
股関節の屈曲。外転。内旋の補助。
神経 上殿神経」
(出典:ジョン H.ウォーフィル『図説 筋の機能解剖』第4版 医学書院 1993年)
JTAパーフェクトマスター講座スタート
昨日から今回6期目となるJTAパーフェクトマスター講座の大阪講座がスタート。
これから8か月の長丁場の講習が始まりました。
プロから一般の方まで、昨年の同様に多くの参加者が一同に会し、今期も盛り上がりそうな予感。
私は卒業生ですので、今期もサポート役で参加させていただき、皆さんと一緒に楽しく成長できたらいいなと思っています。
JTAや関節トレーニングを学んだ皆さんと一緒に、開発者の笹川先生のビジョンである「関節の痛みのない世の中を実現する」に向けて、力を合わせて頑張っていきたいです。