保険による往診治療について

最近、高齢者を対象とした健康保険による訪問鍼灸マッサージをする治療院が増えてきました。
私の鍼灸学校の同級生でも専門の行っている人が多くいますし、他業種からも参入してきているそうです。
当院も鍼灸院での治療の合間に僅かながらではありますが、やらせてもらっています。
保険での往診の対象者は原則的に歩行が困難な方に限られるので、どうしても純粋な鍼灸やマッサージ施術ではなくリハビリ的な要素が求められます。
現在、リハビリといえば理学療法士の分野でしょうが、介護保険や費用面のこともあり、鍼灸師、マッサージ師が彼らの仕事を代行している部分があるようです。
しかしながら、鍼灸やマッサージの醍醐味は、リハビリだけではなく、本来の施術により発揮されるものだと思います。
患者さんご本人やご家族の希望に沿ってのことでしょうが、マッサージ師なのに撫でも押しもせず、鍼灸師なのにまともに鍼や灸もしないで、関節運動と筋力トレーニングだけに終始するのは、少し寂しい感じがします。(もちろん、それらも非常に大切ですが・・・)
私は免許の名前通り、鍼灸なり按摩マッサージなりを専門的に掘り下げた方が良いのではと思っています。
当院では、往診による保険治療でも院内で行っている鍼灸術と同レベルのものを提供しています。
当然ですが、きちんと東洋医学的に評価し、毎回その方の状態に応じた鍼灸施術を行っています。
訪問マッサージにおいても、リハビリ的な施術だけでなく、許す限りマッサージ本来の手技を行っております。
大阪府豊中市の若林鍼灸院HP