後頭下筋群への鍼

今日は毎月恒例の鍼の勉強会(鳥居塾)へ。

先月から引き続き、後頭下筋群(上・下頭斜筋、大・小後頭直筋)へのアプローチ方法を学んでまいりました。
以前から後頭下筋には鍼をしてきましたが、ご指導いただいた方法は、確実かつ安全にもっと効果的に緩められる方法でした。

後頭下筋は、頭蓋骨の下部と上位の頸椎をつなぐ筋肉で、深い位置にあります。
その筋肉の上には僧帽筋、頭半棘筋、頭板状筋、胸鎖乳突筋などが乗っかっていますので、いきなり本丸を攻めてはダメで、まず表層の筋肉から順に緩めなければなりません。
その表層の筋の筋膜リリースも学びました。

骨にある後頭下筋群の付着部(起始停止)を漏れなく捉える鍼の打ち方と、効果的な患者さんのポジションなどを丁寧に指導いただきました。

首凝り、肩凝りはもちろん、大後頭神経、小後頭神経に接する筋肉ですので頭痛の治療にも欠かせません。
また一つ、鍼の技術の引き出しが増えました。

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恩師の連載が開始!

鍼灸・マッサージ師の業界誌『医道の日本』で11月号から楽しみな連載がスタート。

早速、定期購読を申し込みました。

臨床でよく行う大腰筋刺鍼などを私に伝授してただいた中野保先生(神戸市・二天堂鍼灸院院長)の連載です。

「解剖生理に基づいた深層筋への鍼治療」というタイトルで、大腰筋などのインナーマッスルへの鍼治療の方法とその理論についての論考を掲載されています。

数年前に中野先生にご指導いただいた内容の復習になり大変勉強になりました。

久々に手に取った『医道の日本』では、数年前まで古典文献の読解と経絡治療をご指導いただいていた篠原孝市先生の連載「臨床に活かす古典」が、78回目を迎えておりました。ここ数年、私は鍼灸の古典文献に触れることもなくなりましたが、先生や昔の仲間は相変わらず淡々と着実に研究を進めておられるんだなぁ・・・と研究会のことを懐かしくしみじみと思い出すとともに、日々の多忙さにかまけて、古典の勉強から遠ざかっていることに、胸が痛い思いがしました。

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恒例の勉強会

昨日は、毎月恒例の鍼の勉強会でした。

毎月(時には月2回)、名古屋の鳥居諭先生が主宰される勉強会「鳥居塾」で、鍼とミオラブという器具を使った筋膜リリースをご指導いただいております。

受講生が関西人ばかりということもあり、冗談が飛び交う雰囲気ですが、指導内容は超ハイレベルです。
いつも技術の差に愕然とし、自分の考え方の甘さに嫌気が差し、治療のモデルになって先生から強烈な鍼を受けて悲鳴を上げる、というM気質がないとやっていけない勉強会です(笑)。

今回のメインは膝。

昨年1月から大阪で名古屋で、かなりの回数のご指導を受けておりますが、鳥居先生はすごいスピードでどんどん治療技術をアップデートしていくので、ついていくのが大変です。

昔からの患者さんは、ここ数年来の私の治療が変化していることに驚いておられるかもしれませんが、これからもどんどん進化させていきますよ。乞うご期待!

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ミオラブによる筋膜リリース

当院の施術に新しい道具が加わりました。
以前より施術に取り入れておりましたが、紹介が遅くなりました。

「ミオラブ」という道具です。
名古屋のしおがま鍼灸治療室の鳥居諭先生が開発された、筋・筋膜をリリースするマッサージ器具です。(因みに一般向けには販売されていません。国家資格を持ったプロ用です。)

ミオラブを皮膚に当ててマッサージすることにより、筋肉を覆う膜などが重なりあって癒着した箇所や硬くなった箇所を素早く解き放す(リリース)ことができます。

形状・材質も考え抜かれて製作されているので、素手では不可能な部位にもアプローチできすることができます。

当院は鍼がメインですので、鍼の効果を最大限に引き出す為の前処置として筋膜リリースを取り入れております。

素手や器具による筋膜リリースだけでも効果はあるのでしょうが、当院の場合は、癒着の箇所や深層部の筋肉にも鍼を使って直接的にアプローチできますので、より効果が期待できます。

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セミナーに行ってきました

2月末の話なのですが、セミナーに行ってきました。

昨年の初めに長年所属した勉強会を退会したので、今はフリーの身。
与えられた課題をこなすだけではなく、自ら積極的に学んでいかなければなりません。

今回は午前中は不妊治療の鍼治療&マッサージ、午後は手技療法の2本立てのセミナーでした。
内容は先生方の実技披露&質疑応答です。

午前は実際の臨床を余すところなく見せていただきました。
よくエライ先生方が行う勿体ぶった(セコい)実技披露とは次元が違いました(笑)

セミナー(純天堂鍼灸院さんのブログより拝借。私も顔の一部映ってます。)

午後は手技療法でした。
私もマッサージ師の端くれですが、今まで見たことがないオリジナリティーに溢れる手技でした。
少し先生に背中を押してもらったのですが、圧の方向がバッチと決まっていて、ぶれることがないし、流石だなと感心しました。

長年、自分で鍼灸院をやっていると、ともすると独りよがりになりがちです。
たまには他の先生方の実技を拝見し、軌道修正しないといけません。

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