治療時間の長短について

温かく春らしい日が続くかと思ったら、突然の寒波襲来。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
さて当院の治療における所要時間は、短い場合で20分。長い場合で60分以上と、一人一人違います。
これは、決してエコヒイキではありません(笑)
一般的な考えでは、状態の悪い方ほど、治療時間が長くなると思われますが、実は違うのです。
診察をして病が深いと判断した場合、逆に治療時間は短く、軽い刺激量にすることが、原則です。
と言うことで、その人の状態によって治療時間を変えている訳です。
置鍼(鍼をツボに刺して、しばらくそのまま置いておく治療法)や多壮灸(何回も連続で据えるお灸)を選択した場合は、原則に反して自然と長くなることもありますが・・・。
しかしながら、本当はもう少し早く治療を切り上げるべきところを、「早く良くなってほしい!」の一念で、ついつい時間を長くかけてしまうこともあります。
これは自然な人情でしょうし、もしかしたら元百貨店勤務の習性がそうさせるのか、サービス?をしてしまいがちです。
おしゃべりに夢中になりすぎて手が止まり、結果、時間が超過してしまうことも多いのですが・・・これは関係ないですね(笑)
いずれにしても、原則というか基本を忘れてはいけません。(しゃべり過ぎもNGですね。)
反省・・・。
来月から7ヶ月間、毎月、鍼灸実技の勉強会に参加してきます。
今年で参加するのは3回目ですが、つい疎かになりがちな基礎を確認する良い機会です。
他にも鍼灸の古典文献を研究する会にも参加しているので、しばらくの間、休日も忙しくなりそうです。
大阪府豊中市の経絡治療専門・獨立軒若林鍼灸院HP

平成27年11月加筆 この記事は東洋医学的な施術についての説明です。現代医学的に筋肉をターゲットに鍼をする場合は、筋肉の状態の悪い程、置鍼時間(鍼を刺してしばらくそのままにしておく時間)が増えますし、本数も増えます。