オッサン治療家の呪縛

9月に鍼通電(電気鍼)のセミナーに参加してきました。
鍼通電とは神経の近くや筋肉に鍼をして、その鍼に電気を流す治療法のことです。
筋肉がピクピクと動かされるアレです。

コロナ禍ということもあって、最近は鍼灸専門の有料動画配信サイトで勉強しています。
その中に鍼通電の動画もあり、動画を参考にして臨床に応用しておりました。
でも鍼の実技は、どうしてもオンラインだけでは分かりにくいものです。
今回、大阪で勉強会が開催されることになったので、疑問を解消すべく参加してきました。

治療法だけでなく、動画や本には載っていない、患者さんへの声掛けの仕方や、実際の運用法を指導していただき、とても勉強になりました。(高橋伸明先生をはじめ講師の皆様、丁寧なご指導ありがとうございました。めちゃくちゃ役に立ちました!)

以前から私は坐骨神経痛の患者さんには鍼通電を行っていました。
でも、元々は伝統的な鍼灸の信奉者だったので「機械を使うのは邪道!」という呪縛があり、本格的な導入には踏み切れずにいました。

昨年末から変な思い込みは捨てて、どんどん新しいものにチャレンジしています。

その一環で今回も思い切って鍼通電のセミナーに参加してきました。

「そのくらいで、何がチャレンジやねん!」と突っ込まれそうですね。

イケイケの若者には分らないでしょうけど、対人緊張が強い、出不精のオッサンにとっては、新しい治療法を学びに行くことは、かなりのストレスなんです。
毎回、清水の舞台から飛び降りる気分、北摂的には五月山の展望台からバンジーする気分です。
いや千里中央の高層マンションからバンジーか、いやいや箕面の滝に打たれるか…(笑)
それほどの、思いっきりが必要なんです。

それなにに、今年は新たに「JTA療法(関節トレーニング)」という運動療法を導入し、次は鍼通電。

変化を嫌う保守的なオッサンにしては少しは頑張ってると思う。
誰も褒めてくれないから、自分で褒めておきます(笑)

実は「美容鍼」にも挑戦中なんです。

一昔前の硬派な先輩方が言っていた「治療家たるもの、美容なんて邪道!」という呪いの言葉と戦いながら、密かに研究を重ねています。

通院中の患者さんからのリクエストもありますので、もうすぐメニュー化するかもしれません。

もうすぐ47歳のオッサンの挑戦に乞うご期待。

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