我が家の庭に棗(ナツメ)の実がなりました。
そのままでも食べられますし、乾燥させたものは料理にも使えます。
写真は生の実ですが、薬用としては乾燥させた赤茶色のものを用います。
薬局でよく見かける「葛根湯」にもナツメが使われいます。


余談ですが、私は鍼灸学校に入るまでナツメグとナツメを混同していました。
病理学用語で「慢性うっ血肝」のことを「ナツメグ・リバー(Nutmeg liver)」と呼ぶらしく、調べてみると全くナツメとナツメグは別物であることを知りました。
思い込みって怖いです!
因みに鍼灸師に馴染みの深い所謂「五行色体表」では「五果」として、スモモが木、アンズが火、ナツメが土、桃が金、栗が水に五行分類されています。
五行の代表選手に選ばれるくらいなので、中国では古くからポピュラーな果物なのかもしれません。
とても育てやすく、青リンゴのような爽やかな味で美味しいのですが、何故だかあまり日本では見かけなくなりました。
また収穫するとすぐに変色するので、生の実は殆ど市場に出回りません。
因みに我が家では、上記の「五果」のうち、栗を除いて、全部庭に植えてあります。
ということで、いつか栗も植えて、「五果」コンプリートを狙いたいと思ってます。
昔から庭に果樹を植えると縁起が悪いと言いますが、我が家では無視して無秩序にバンバン植えまくっています(笑)

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