高齢者の肺炎、意外なサイン

先日、とある施設に入居中であるご高齢の方への往診依頼をいただきました。
しかし前日にご家族からお電話があり、肺炎で入院されたとのことで、往診は見送りとなりました。
誤嚥性肺炎だそうです。
感染性の肺炎も脅威ですが、高齢者にとって最も怖いのが気管に食べ物や胃の内容物が誤って入ったことによって起こる、この誤嚥性肺炎です。
発熱や呼吸が苦しそう、咳、痰が出るなどのサインがあれば、ご家族や介護の方にも分かりやすいのですが、ご高齢の方だとそれらの明確な徴候が出ない場合も多いようです。
明確な呼吸困難がなくても不自然な呼吸をしていたり(肩で息をしていたりや呼吸の際に頚部の筋肉が緊張しているなど)、通常よりもしんどそうで反応が鈍かったり、食事を飲み込みにくくなったりと一見肺炎とは関係ない徴候が見られる場合もあります。
高齢者の肺炎の際には、熱がないのにいつもより脈拍が極端に早い場合も見受けられます。
ご家庭での介護・看護、施設や病院にお見舞いに行かれた際に、少しでもおかしいなと思ったら躊躇せず、医師・看護師や施設のスタッフに相談してください。
大阪府豊中市の若林鍼灸院HP