下腿三頭筋崩壊の熊野詣

タイトルの「下腿三頭筋」とはふくらはぎの筋肉のことです。
とりあえず、ふくらはぎの筋肉がエライ事になったという、つまらないストーリーです。

盆休みも取らずに一応マジメに働いたので、遅めの夏休みを取らせていただきました。
長期間休みを取ることが難しいので、どうしても1泊2日の旅行が多くなります。
しかし大阪在住約40年の私は、大阪から1泊で行けるところは行き尽くした感があります。

それでもまだ行ってない場所を発見!

世界遺産に指定されている熊野周辺です。

ネットのルート検索(NAVITIME)によると車だと熊野本宮大社まで高速で3時間40分程、下道で5時間程かかるとのこと。電車でも相当な時間がかかるようでした。(交通の便が悪いので今まで行ってなかったんだろうな…)

しかし他に候補も浮かばないので、熊野行きを決定しました。

そして当日、ナビで検索してみると奈良の葛城まで高速で、その後、下道で行った方が早いとの結果が出ました(ほんまかいな??怪しいかも…)。

案の定、うちのナビは、相当なお馬鹿さんなので、途中で変なルートを案内し続け、山道を延々と走り続け、熊野本宮大社まで6時間以上かかりました。
(山道のアクセルとブレーキングで、ふくらはぎ怠い。)

せっかく熊野に行くのだから、熊野古道を少し歩いてみたいと思い、地元の観光協会が勧める初心者コースにトライ(難易度★★★★★の5段階で、最低の★のコースです)。

まずは熊野本宮大社に駐車し、バスで出発地点の「発心門王子」へ移動。
ここから熊野本宮大社までの約7キロの道のりです。
発心門王子

↓道に迷わないような親切な看板発見(笑)
この頃はまだ余裕があったのですが…
熊野古道
↓その後と舗装だったり山道だったり、延々と続く道。
熊野古道1
この頃には終始無言。
熊野古道2
汗だくで死にそう。
他の観光客はトレッキンギシューズだ。
スニーカーで来た事を後悔。
熊野古道3

まだまだ続く熊野古道。

何が古道だ!単なる山道やんけ!と内心悪態をつきながら、楽しむ余裕のない最低な男(笑)

日頃は温厚なのですが、それもこれも、ふくらはぎがヤバイからなんです。

初心者コースをなめていた。

会話もなく黙々と歩いていると、突然住宅街に出てゴール!!
(3時間歩き通し…)

現金なもんで、熊野本宮大社に到着すると、元気が出てきて、絵葉書を親戚に投函しちゃう余裕も(笑)
八咫烏ポスト

すでに崩壊寸前のふくらはぎを引きずりながら、宿を取ってある湯の峰温泉へ移動。

長風呂が苦手でカラスの行水の私も、今回は長めに湯船に浸かり、筋肉のケアを。
温泉の中でふくらはぎをマッサージをし、入浴後は入念にストレッチ!

温泉の精よ!私の筋肉痛を鎮め給え~!

私の祈りも虚しく、翌朝にはふくらはぎの筋肉痛は悪化、変な歩き方で泣きながら朝食会場へ。
(太ももとすねの前側の筋肉は、空手の稽古で鍛えられているようで、全然筋肉痛になりませんでした。とにかく、ふくらはぎだけ・・・)

宿をチェックアウト後、湯の峰温泉の温泉街をブラブラ。
これを一度やったみたかったんです。
湯筒地獄
ゆで卵
これが本当の温泉卵?
普通のゆで卵なのですが、温泉で茹でるとおいしく感じるから不思議ですね~。

こうなったら筋肉痛ついでに、熊野三山、全部お参りしてやる!
やけくそになりつつ、まずは熊野速玉大社へ。

その前に神倉神社へ立ち寄りました。
まずい看板が・・・
石段の注意書き(神倉神社)
神倉神社
写真では分かりませんが、相当な石段です。
しかも雨で滑りやすく、またもや、ふくらはぎを苛めてくれます…

そして熊野速玉大社をお参りし、お腹がすいたので、海の幸を求めて勝浦まで爆走。
勝浦港
生マグロの刺身と懐かしいクジラの竜田揚げを堪能。
(イルカの刺身もありましたよ!)

次は熊野三山の最後、熊野那智大社へ。
とりあえず那智の瀧!
延命長寿の水をいただきました。
しかし延命長寿という大きな目的のパワーは、筋肉痛如きには作用しないらしく、筋肉痛は癒えず(笑)。
那智の滝

そして熊野那智大社まで、またもや石段!
熊野那智大社へ続く石段
熊野那智大社の鳥居へと続く石段
日頃、ほとんど歩く事のない軟弱な私のふくらはぎの筋肉はもはや限界。

しかし熊野三山を何とか回り切れました。

変な達成感と、名物の那智黒飴と、その後数日続く下腿三頭筋の激痛をお土産に、無事に豊中へ戻りました。

やはりナビは馬鹿なので、帰りも高速ではなく下道を指し示し、真っ暗な奈良の山道をひた走り、疲れを癒すどころか倍増させる温泉旅行でありました。
(ナビに従う私も馬鹿なのですが…)

肉体的には相当疲れましたが、良い気分転換になりました。

↓帰り道の駅にて。ウミガメがいるんですよ。すごい!
ウミガメ

とりとめのない長文にお付き合いありがとうございました。

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