鍼の衛生管理
【参照】当院の新型コロナ感染症対策のページ
使用する鍼について
当院では、ディスポーザブル鍼(使い捨て鍼)を使用しております。
ただし、以前から通院されている一部の患者さんには、個人専用のキープ鍼制度を採用しております。
(以下はキープ鍼の衛生管理についての説明です。)
キープ鍼は、Aさん専用に用意した鍼で、Aさん以外には使いません。
個人専用に管理された鍼のことです。
当院では特殊な長い鍼などを使用する際などに、ディスポーザブルではなく、キープ制度を採用しています。
キープ鍼で使用する鍼は、日本のメーカーのもので、シリコンオイルが塗布されていないものを選んでいます。
洗浄
使用した鍼は、イルカザンDP300配合の洗浄液(タイフレッシュ・エース)に漬け置きした後、超音波洗浄を行います。
高圧滅菌
洗浄の後、オートクレーブという機械で高圧滅菌処理(2気圧132℃で15分)をします。
キープ鍼の管理
高圧滅菌により、あらゆるウィルス、細菌は死滅しますので、万が一、他の方の鍼と取り違えることがあっても感染の恐れはありません。
もちろん取り違えないように、鍼をガラス製の試験管にネームプレートと一緒に入れ、シリコン栓で厳封して保管しています。
また目視で鍼が湾曲している場合は廃棄し新品と交換しています。鍼でラップフィルムを貫通させることにより鍼先の状態をチェックし、痛んだものは研磨もしくは新品と交換しています。
このように常にメンテナンスをしながら大切にキープしております。
シャーレなどの器具は、鍼と同様に洗浄と高圧滅菌の後、紫外線殺菌庫(ステリライザー)で保管しています。
鍼の廃棄方法
廃棄する鍼類は専用のペールに入れ、感染性廃棄物として適切に処分しております。
契約している産業廃棄物処理業者様に、マニフェストとともに引き渡し、工場にて融解処理していただいています。