待合室に免許証を掲示しました。

開業してもう今年で丸12年です。
鍼灸師の国家試験に合格し、免許証が送られた来た時に浮かれて、賞状額を衝動買いしました。
開業の際に免許証を入れて待合室に掲示する予定でしたが、そのまま鍼灸院の2階に放置されておりました。
その忘れてさられていた額縁がこの度めでたく発見され、12年の時を経て、本日ようやく掛けることができました。

写真の右から「あん摩マッサージ指圧師」、「はり師」、「きゅう師」の免許証です。(因みに地震を考慮してアクリル板を使用した軽量の額縁です。)

これでモグリの鍼灸師じゃないことを皆さんに証明できましたね(笑)

そして免許証には私の生年月日が書いてありますので、気が弱くて私に年齢を尋ねられない患者さんも私の年齢を確認したり、占い好きな人なら相性占いもできますね(笑)

ただ額縁がシンプルな院内に合わない気がしているので、既に額を外したくなっております。通院中の患者さんはお早めにチェックしてください。

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開院7周年でした!

すっかり失念しておりましたが、去る5月27日で若林鍼灸院は無事に7周年を迎えることが出来ました。

思い返せば、8年前の3月末に「獨立軒若林鍼灸院」という屋号で、往診専門で開業しました。
その頃は、開業とは名ばかりで、豊中の少路にあった「のだ鍼灸整骨院」で働かせていただきながらの開業でした。

その頃から、鍼灸学校の同級生であった彼女(現在の妻)と結婚が決まっていたので、二人で働ける場を持ちたいと思い、7年前の5月に豊中駅前に現在の若林鍼灸院を構えました。
(しかし結局、妻は往診がメインで、院内業務は私・院長が一人でやっています。)

開院当初は超暇でしたので、13時までの営業にして、午後は引き続き鍼灸整骨院でお世話になっておりました。

その後は、鍼灸整骨院を退職し、若林鍼灸院一本で仕事をしておりましたが、患者さんゼロの日が続いたりと、大苦戦の毎日でした。

時間の経過とともに、患者さんが知り合いを紹介してくださったり、気に入ってくれて長く通ってくださる方も増えて、患者さんがゼロの日はなくなり、日によっては予約が満席になるまでになりました。(ただ往診が増えて、鍼灸院を留守にすることも増えてしまいましたが・・・)

私はサラリーマン時代、百貨店の食品部門を経験しました。
とある老舗の食品メーカーの担当者が仰っていたのですが、100年以上続くベストセラーの定番商品でも、発売当初のレシピを頑なに守り続けるだけではないそうです。
お客様に長く愛される為に、気付かれない程度のマイナーチェンジを繰り返して、時代の変化に対応しておられるようです。
鍼灸師の治療も、基本の部分をコロコロ変える訳にはいきません。
老舗の味と同じように、常に改善を繰り返し、少しずつでも変化しつづけないといけないのだと思います。

ただ治療院業界には、一発で治す!とか万病に効く!、魅惑的な謳い文句を並べる治療法が溢れています。
しかし、そんな魔法のような幻想のようなものに飛びつくことなく、地道に一歩一歩、鍼を一本一本打ちながら、少しづつ変化(進化)していけたらなと思います。

これからも8周年、9周年、10周年…を迎えられるように頑張りますので、皆様も応援宜しくお願いします。

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当院のアイテム・少し臭い「紫雲膏」

今日はお灸の話。

若林鍼灸院では、患者さんが熱く感じたら、中止するお灸「知熱灸」と、
モグサを小さく成形し、ツボに置き、直接焼き切る、昔ながらのお灸「透熱灸
の2種類を行っています。

後者の「透熱灸」は確かに熱いのですが、モグサ(艾炷)の大きさが直径1mm~1.5mm程度と小さく、火傷の心配はまずありませんので、ご安心ください。

さて、肩や膝周辺などの曲面にお灸を据える場合、そのままモグサを皮膚上に置くと、空調の風や患者さんが体を動かすことにより、火のついたモグサが落下する危険性があります。

そこで我々・鍼灸師は、お灸をする皮膚を消毒液や水で湿らせたり、「灸点墨」という粘り気のある墨やボディクリームなどの油脂や糊などを使い、モグサを皮膚表面に固定します。もしくは大きなモグサならば、ピンセットで固定しながら、お灸をします。(市販のお灸を使う場合は、あらかじめ糊が付いているので、何もいらないのですが・・・)。
当院では、「紫雲膏」という漢方薬の軟膏を使って、皮膚表面に貼り付けています。
ツムラ紫雲膏

下の成分表を見てもらえば分るように、油脂に生薬が配合された軟膏です。
因みに有名な江戸後期の医師・華岡青洲が考案した薬です。紫雲膏成分
「紫雲膏」は、火傷にも効能があり、お灸の固定用には最適なのですが、ただ難点は、独特のニオイがすることかな・・・。

昔の高齢の鍼灸師にはツバでお灸を固定する者もおりましたが、今の時代、そんな鍼灸師はたぶん?おりませんので、ご安心ください(笑)

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日本鍼灸史学会に参加してきました!

16,17日と日本鍼灸史学会に参加してきました。

 

 

 

 
今回は、「『鍼灸資生経』所引の『甲乙経』」という演題で発表させていただきました。
発表者の多くが鍼灸師で、学者ではありませんので、いくら文献の研究をしても、お金にも名誉にもなりません。それでも仕事や家事の合間を縫って、真摯に研究に勤しんでいる姿勢は、とても素敵だと思います(自分を褒めている訳じゃなですよ)。
安易なハウツーや治療院経営術のようなセミナーや勉強会が持てはやされている鍼灸業界ですので、余計にそう思いました。

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家族の治療。家庭に仕事を持ち込む??

先日、妻が豊中市のテニス大会で準優勝しました。

これもひとえに私の鍼灸施術によるコンディショニングの賜物の自慢したいところですが・・・
残念ながら私の手柄ではなく、同業者である妻が自分で自分に鍼をしています。

なんて冷たい旦那だと怒られそうですが、同じく鍼灸師同士の夫婦に聞いてみると、夫婦で治療師し合う派と、しない派は50:50のようです。

ちょっと違うケースですが、ご主人が有名ホテルの料理長をされていた患者様のお話しでは、ご主人さんは家庭では全く料理はなされないようです。
しかし、私のお世話になっている歯医者さんは、家族すべての治療をされるそうです(他の先生には不安で任せられないそうです)。
私の通っている理容師さんは家族の髪は切らないと言っておられました。

う~ん、どうなんでしょう?
面白い問題ですね。
女性の患者さんにこの話をすると「奥さんにもやってあげなさい」と言われちゃうのですが、男性の患者さんに話をすると「先生、それ分るわ~!」と妙に盛り上がることが多いような(笑)

以上、どうでもイイ話でした。

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